フェラーリ伝統のV12FRの一台。2006年のジュネーヴモーターショーで初披露された575Mの後継車種である。 基本コンポーネントを612スカリエッティと共有しているためか外見に類似点が見られる。 エンジンはかのエンツォフェラーリと同じTipo社製F140エンジンである。 599への搭載に合わせてデチューンされてはいるものの、 7000万円(新車価格)の車と同じドライビングプレジャーを3500万円で味わえるとして人気を博した。 F1TRACと呼ばれる進化したトラクションコントロールを装備しており、 上位グレードには従来のF1マチックよりもシフトスピードを向上させたF1スーパーファストが用意される。 当然マネッティーノも装備されており、サーキットでの速さと普段の街乗りのパートナーとしての性能を両立している。 空力を煮詰めたボディ、エンツォの血統を受け継ぐエンジンから生み出される最高速は330km/hを超えるとされている。 12年に後継車種のF12ベルリネッタにフラグシップの座を交代して製造を終える事となった。 なお、日本では商標の関係で「599」と表記され、海外記事の翻訳でも「599 GTB Fiorano」ではなく、「599」と表記される。