F430の後継車種でV8MRフェラーリの一台。開発にあたって「赤き皇帝 ミハエル・シューマッハ」の意見が取り入れられている。 当然インテリアにはシューマッハの趣味嗜好が取り入れられており、センターコンソールには他の車には当たり前のように存在するサイドブレーキレバーやシフトレバーが存在しないばかりかウィンカーを操作するレバーさえもなく、これらの操作は全てステアリングコラム上のボタン操作によって行われる。過去のモデルとは異なり、空力学的にハイレベルなデザインを持ち、ボディ、エンジンなど全てがオールアルミ製で総重量は1300kgと軽量。高速域では200kgものダウンフォースを稼ぐことが出来、公称値通りの速度域においても高い安定性を誇る。エンジンは最高馬力578馬力、トルク55kgの内80％を低回転域から絞り出すことが出来るため、単なる高回転・ハイパワーと言う域に収まらない次元のエンジン。停止からの加速を飛行機の離陸に例える人もいるようだが、その例えも納得だ。先代F430から搭載されたマネッティーノも当然搭載されており、より快適性が向上している。ライバル不在、時代を先取りした。そんな言葉が似合う存在となっている。