F355の後継車両で99年にデビュー。フェラーリのMRのアイデンティティであるガラス張りのエンジンフードを使用して外からエンジンが見えるデザインを最初に取り入れた車。 エンジンは先代のF355と同じであるが、排気量が3.6Lに拡大され、先代比でパワーが20ps、トルク1.3kgアップを果たしている。 当然F355譲りの甲高いエンジンサウンドは健在。販売時期がスクーデリア・フェラーリの黄金期と重なった事もあり、当時の最高販売台数を更新した車両でもある。 ミッションはMTに加えて本物のF1のようにステアリング裏のパドルシフトでシフト操作をするセミATであるF1シフトが用意されており、 F1譲りの素早い変速が可能なセミATがドライブをイージーにしている。 ボディタイプはクーペ(写真)とスパイダーの二種類が用意されており、チャレンジ車両とその公道仕様のストラダーレも展開され、 05年に後継車両のF430に交代する形で製造を終了した。我が国においてはJGTC時代から参戦しており、名前がSUPER GTに変わってからも08年まで後継車両のF430に交代するまで第一線で活躍し続けた。 余談だが、C6コルベットとデザイナーが同じ人物で、ヘッドライト付近にその名残が見られる。