04年、ベンツ往年の名レーシングカー300SLRのリバイバルネームを冠するスーパースポーツが登場する。その名もSLRマクラーレン。 今やフェラーリと肩を並べる名門F1コンストラクター、マクラーレンと共同で開発された。販売はベンツが、 車両開発をマクラーレンが担当する。その為、ベンツの車でありながらイギリスのマクラーレン工場で一台一台ハンドメイドで製造されていた。 外見はF1カーのノーズコーンを思わせるフロントのディテールにCカーの様な戦闘的なスタイル、300SLRを意識したサイドフィンなどベンツらしくもマクラーレンらしくもある。 エンジンはスーパーチャージャー付きのV型8気筒エンジン。AMGがこの車のためだけに開発したエンジンであり、馬力は600馬力オーバー、トルクは79kgにも及ぶ。 0-100加速は3.8秒とランボルギーニ・ムルシエラゴやカレラGTに匹敵する数字だ。 ミッションはSLクラス用のATを採用。元々有り余るトルクを受け止めるトランスミッションの設計が得意なベンツらしい選択と言える。 自動変速のDレンジに加え、手動変速のマニュアルモードを備え、ライバルであるエンツォやカレラGTよりもイージードライブを実現している。